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【コラム第31号】「しんどくなる」のは自分を助けようとしているから


 

心身がしんどいと、悩んでいる人が居ます。

 

でも、「しんどく」なるのは、心身を休めさせようとする、自分の生存本能の働きなのです。

 

そうであるのに、「どうしてこんなにしんどいのだ」と、まるで邪魔者の悪玉のように考えてしまいます。

 

そして、無理を続けてがんばって、とうとう自分を壊してしまいます。

 

このような状態になっている人が、どれだけ多いのでしょう。

 

「仕事を休んだら首になる。」

 

「仕事に出かけなければ、賃金がもらえず生活できない。」

 

その人によっては、女房や子どもを養っていかなければいけないところで、命を削るように無理に働いている人もいます。

 

つまり、好きでがんばっているわけでないのですね。

 

 

そもそも選択肢が、それしかないわけです。

 

 

病気になるのは、いつも無理をしているので、ストレスが溜まるからです。

 

そのストレスから、殺人ホルモンと言われるコルチゾールが多量に出て全身に回り、さまざまな病気になるのです。

 

 

しかし、このコルチゾールも本当は、本能的な部分で自分を助けるために出ているようです。

 

「もう、休みなさい」「いい加減にやめなさい」と信号を出しているのです。

 

でも、それに気づかずに、がんばってしまうのが私たちです。

 

さて、現在の私は、もうあまり無理をしなくなりました。

 

自分の本能的なところから出ている身体からの声を、聞くようにしています。

 

自分を助けようとしている本能の声を、ありがたく受け取っているのです。

 

不思議な話に聞こえるかも知れませんが、「しんどくなる」のは自分を助けようとしている働きのためです。

 

「しんどさ」を敵のように考えないで、実は自分の味方であると認識がもてるようになると、健康を取り戻すことができるでしょうね。