心身がしんどいと、悩んでいる人が居ます。
でも、「しんどく」なるのは、心身を休めさせようとする、自分の生存本能の働きなのです。
そうであるのに、「どうしてこんなにしんどいのだ」と、まるで邪魔者の悪玉のように考えてしまいます。
そして、無理を続けてがんばって、とうとう自分を壊してしまいます。
このような状態になっている人が、どれだけ多いのでしょう。
「仕事を休んだら首になる。」
「仕事に出かけなければ、賃金がもらえず生活できない。」
その人によっては、女房や子どもを養っていかなければいけないところで、命を削るように無理に働いている人もいます。
つまり、好きでがんばっているわけでないのですね。
そもそも選択肢が、それしかないわけです。
病気になるのは、いつも無理をしているので、ストレスが溜まるからです。
そのストレスから、殺人ホルモンと言われるコルチゾールが多量に出て全身に回り、さまざまな病気になるのです。
しかし、このコルチゾールも本当は、本能的な部分で自分を助けるために出ているようです。
「もう、休みなさい」「いい加減にやめなさい」と信号を出しているのです。
でも、それに気づかずに、がんばってしまうのが私たちです。
さて、現在の私は、もうあまり無理をしなくなりました。
自分の本能的なところから出ている身体からの声を、聞くようにしています。
自分を助けようとしている本能の声を、ありがたく受け取っているのです。
不思議な話に聞こえるかも知れませんが、「しんどくなる」のは自分を助けようとしている働きのためです。
「しんどさ」を敵のように考えないで、実は自分の味方であると認識がもてるようになると、健康を取り戻すことができるでしょうね。