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【コラム第16号】「こだわり」の弊害~『正しい事』にこだわってしまう


「自分は正しいことを言っているのに、どうして会社を辞めなければならないのだ。」というようなことが起きています。

 

 

このような状況は、「こだわり」が関わっていることがあるのです。

 

 

 

言葉上の「正しい」という事にこだわって、相手の感情や気分(自尊心)などを無視しているところで起きてくる問題です。

 

発達障害などの傾向があると、関係性ということが理解できず、相手の立場や気持ちなどを考えずに、発言したり行動したりするところがあります。

 

相手の「メンツ」や「立場」などを考えずに、「正しいことを言ってる」という考えで、突っ走ってしまうのですね。

 

論理的には正しくても、その言動が「状況の中でどうなのか」ということが分からないわけです。

 

 

 

さて、このような問題で会社を辞めざる得なくなった方は、たくさんいるだろうと推測します。

 

 

 

これを、「対人関係の問題」と言ったり、「コミュニケーション能力の不足」と言ったりしているのでしょう。

 

起きている大きな問題は、「正しいことを言っている」という「こだわり」から始まっています。

 

正直に見解を申し上げると、このような方は「自分に謙虚さが足りない」ということです。

 

 

 

「自分は絶対に正しい」というようなドグマ(思い込み)があって、他者の意見を聞くことができない状態になっているのですね。

 

そんなことで失業し、下手をすれば精神疾患を発症し、その後に引きこもり生活をしなければならないなんて、バカバカしいでありませんか。

 

 

 

自分を社会の中で生かしていくためには、「こだわりを捨てること」をお勧めします。

 

発達障害のようなことがあると、「心の理論」がうまく使えず、まわりや相手の考えていることが理解できない状況が起きます。

 

そんな時は、独断で考えずに、まわりの人へ「教えてください」と謙虚にお願いできることが大事です。

 

 

 

さて、「自分が正しい」と主張するように、相手にとっても「自分の正しさ」があるわけで、そこを知恵を絞って理解しなければなりませんね。

 

 

 

今回のような問題の大部分は、当事者の言い分の方が正しい場合が多いと考えます。

 

 

 

それだけに残念で、当事者には正しい主張の方法が使えるようになって頂きたいと願っています。