日常生活を送っていると、ストレスが溜めることが多いです。
生きているというのは、ストレスを感じることなのかも知れません。
ストレスは心に負担を感じること以外に、それが強いと身体にも影響が出てきます。
免疫力が落ちて、病気に罹りやすくなってしまうのです。
風邪に罹ったり、いつも体調の不良を感じていなければなりません。
ストレスとは、いったい何なのでしょうか。
これが不思議なことに、原始時代ではストレス現象が人間の生存に必要なものだったのです。
原始時代、道やジャングルで猛獣に出会った時、逃げるか戦わなければ食べられてしまいます。
そこで人間には本能的なところで、猛烈な力を発揮できる能力があるのです。
これは「火事場のばか力」と言われるものです。
その仕組みは、生存を脅かされる状況になった時に、コルチゾールというストレスホルモンが出て、一時的にスーパーマンみたいな力が出るのです。
血糖値を上げて筋肉の能力を高めます。
また、脳内では覚醒的な働きで、集中力をつけて余計なことを考えないようにするのです。
ですから、ストレスホルモンは人間の生存に有益で必要なものだったのです。
原始時代のように、このストレス状況が一時的なものならば、「命が助かってよかった。」で終われるのです。
しかし、現代では本能的に生命を脅かすと感じるようなストレスが、社会生活の中で起きているのです。
原始時代の猛獣による強いストレスを、現代人は複雑な人間関係や社会生活で感じて、ストレスホルモンが出ているのです。
猛獣ならば、うまく逃げたらお仕舞ですが、現代人が感じる人間関係などのストレスは、逃げることもできないのですね。
その結果、恐ろしいのは、現代人にとってストレスを日常的に感じているところです。
つまり、日常的にストレスホルモンが出ていることになります。
そして、しんどい生活を送らなければならなくなるのです。
このストレスの困ったところは、覚醒作用です。
夜に眠れなくなるのです。
また、日常的に覚醒していますので、かなり疲れます。
しんどいのに眠れないような状態になるのです。
さて、発達障害の方は対人関係などが苦手なので、ストレスホルモンに侵されやすくなります。
当事者が「しんどい」と言っているのは、これが起きているからです。
決して、さぼっているのでありませんよ。
対処で大事なことは、過剰なストレスがかからないようにすることです。
さて、適度なストレスはコルチゾールによって、スーパーマンみたいな働きをします。
しかし、ストレス過剰になると病気に罹りやすくします。
私は、このストレスによる本能の能力を否定しないで、うまく活かせていくのが大事だと考えています。