精神障害と診断されて、何年も治療や繰り返し入院をしてきた方の中で、発達障害(発達症)の診断が改めて出る方がたくさんいます。
精神科の診断は、その時の症状に対して出ますので、精神疾患の症状が出ていれば精神疾患の診断が出るのです。
ところが、発達障害(発達症)と精神疾患の状態がよく似ているので、多くは精神疾患の診断が出るのです。
そのために発達症であるのに精神疾患の診断が出ることになります。
ここで問題なのは、精神疾患の診断が出た場合、症状に対する対処療法で向精神薬が処方されるところにあります。
発達症であるのに、精神疾患の薬物療法が継続されていくのです。
薬物には副作用があり、それによる二次障害が起こってきます。
数年もすると、様々な症状が精神疾患のものなのか、薬物の二次障害なのか、発達症のものなのか、これらが複合した状態になってしまうのです。
このような状態が何年も続いた後に、実は発達障害(発達症)だったと診断されると、困ってしまいますね。
そこで、みなさんへお伝えしたいのは、精神疾患の症状が出た時に、子どもの頃からの状態をよく振り返って、発達症の疑いがないかどうかの確認をした方がよいということです。
今回の記事のようなことで、とても困られている方が多いのです。参考にして頂ければ、うれしいです。