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「ポピュリズム」は弱者切り捨てになる~大衆に受ける政策の裏で


 

第2次世界大戦の頃、ドイツのナチスは障害者や老人などへの福祉的な政策を廃止しました。

 

そして、そこで余ったお金を一般市民に還元しました。

 

一般大衆は、金銭的余裕により生活が豊かになり、とても喜んだそうです。

 

しかし、その裏では、病院内で障害者や老人が、役に立たない厄介な存在として、チクロンBという毒ガスで抹殺されていました。

 

ナチスは、このような酷いことをやっていたのですが、一般大衆に経済的な恩恵を与えていたので、大きな反発が起きなかったのです。

 

これがポピュリズムです。

 

それにより、ユダヤ人に対するホロコーストでの大量虐殺につながっていったようです。

 

 

 

さて、ナチスのヒトラーはポピュリズムをうまく利用し、大衆受けする甘い言葉を並べて、とんでもない状況を作りました。

 

この問題は、ヒトラーだけのことでなく、それを支持した一般大衆の方に問題があります。

 

「お金が儲かる」 「生活が豊かになる」というのは、とてもありがたいことですが、そこで何が犠牲になるのかをよく考えておかねばなりません。

 

現在の日本も似たような状況で、大衆受けをする耳障りのよい言葉の政策で、政党支持率を維持している政治家がいます。

 

これで本当に良いのかということです。

 

人類は、集団で生活することで、弱者も守って進化してきたように思います。

 

これはおそらく本能的なもので、人類の維持機能であるのでしょう。

 

「弱者切り捨て」のようなことが社会的に許されると、とんでもないことになります。

 

そのような社会にならないように、私たち一人一人がよく考えなければならないと思います。

 

私個人は政治活動に無頓着なのですが、大衆としての良心を大事にしたいと考えています。