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毎日のようにパニックを起こす~愛情を求める当事者の気持ちの理解


 

毎日のように、家でパニックを起こしているような方がいます。

 

パニックを起こすと暴れたりするので、家族は困り果てて大変です。

 

さて、どうしてパニックを起こすのかという原因なのです。

 

その一つに、親子の愛情関係があります。

 

特に引きこもり状態になっているような当事者は、頼りにできるのが親だけになります。

 

その当事者は、自分が引きこもっていて、迷惑な存在になっていると思っています。

 

そこで、親から見放されるのではないかと、不安で仕方がないのです。

 

親の心が離れていかないように、さまざまな問題を起こすことで、自分に注意を向け続けるようにするのです。

 

親が困るような問題を起こすことで、親の心を自分に引き留めているわけです。

 

このような状態になると、実際に親の心の状態は、その子どもの困った問題のことばかりになります。

 

親は、「こまった」「困った」というわけです。

 

この状態というは、当事者が狙った通りになっているのかも知れません。

 

さて、このような問題の解決は、当事者がパニックを起こさなくても、親が思い切りの愛情で関わることで解決します。

 

当事者が欲しいのは、愛情なのです。

 

ですから、何にも困り事が起きていない状態の時に、いっぱい愛してやることが重要になります。

 

親が意識して、日常的にあふれるほどに愛してやると、当事者は問題行動を起こす必要がなくなるのです。

 

ただし、愛情の示し方は、当事者にもよく分かるような表現をしなければなりません。

 

例えば、「あなたが大好きよ」と言葉で伝えたり、無条件で当事者の話を聞いてやったり、好物のケーキを買ってきたり、お土産を買ってきたりして、「あなたを大事に思っています」ということを、繰り返し伝えていくのです。

 

このようなことを、しばらく続けていると、不安がなくなってパニックが減ってくると思われます。

 

当事者に、親が無理にパニック状態を止めさせようとすると、ますますパニックが酷くなるので、逆効果です。

 

ですから、止めさせるのではなく、当事者の不安な気持ちを理解して、優しく接してあげてください。