「自分はがんばって仕事をしているのに、うまく成果が出せない。」
「人間関係が難しくて、しんどくてたまらない。」
「どこの会社に勤めても、長く続かない。」
以前から、そのように訴える方がたくさんいました。
そんな方は自己診断で、「自分は発達障害なんだ。」「アスペルガーなんだ。」と主張されていました。
では、対人関係がうまくいかなかったり、仕事が長続きしなかったりしたら、それが発達障害なのかという問題があります。
自閉症スペクトラム障害でなくても、対人関係が苦手な方もいますし、ADHDでなくても落ち着きがない方もいます。
でも、その領域にいる方は、発達障害に近い困難を抱えているのだと推測しているのです。
ですから、このような状態の方を私は、「発達障害症候群」と捉えています。
やはり、困難を抱えている事実があるということです。
さて、本などを読むと、そのような方を「偽アスペルガー」というようですが、私はちょっと失礼な言い方だと思っています。
最近の私ですが、このような発達障害の診断を望む人が減ったと感じていました。
そしたら、このような方は発達障害でなく、この頃「精神障害」という診断を受けているような感じがします。
ただし、正確な数字が分からないので、これは推測の話です。
精神障害と言えば、主な治療は薬物療法ですから、薬を飲んでいる方がたくさん増えているということになるでしょう。
私が望むのは、このような方が投薬治療によって落ち着いてきたら、ボチボチでよいので仕事へ戻る準備をしていって欲しいということです。
薬を飲んで引きこもり状態になっている方も多いので、おおいに働く気概も大事にして欲しいと思うのです。
無理をしてまで働く必要もないと思いますが、勤労への意欲は失わないで欲しいと願っています。