現在の日本では、生涯で100人に1人が精神疾患になっていると言われています。(この数字が本当かどうか定かでありませんが)
ですから、精神疾患は他人事の問題でなくなっています。
誰が精神疾患に罹っても、不思議でない時代になっています。
そこで文科省は、生徒が「精神疾患」についての正しい知識が持てるように、2022年度より高校の保健の授業で必ず学習するようにしました。
私は発達障害の方に関わることが多いのですが、そこから見えてくるのが精神疾患でした。
発達障害であると、対人関係がうまくゆかず孤立したり悩んだりすることになります。
それが重篤化すると精神疾患になっていくのです。
それで現在では、精神障害の方の支援もやっています。(発達障害でない方でも、ブラック企業などに勤めるとその辛さから精神疾患になります)
世の中の発達障害(発達症も含めて)の子どもがいる親たちは、まさか精神疾患になっていくことなど思ってもいないのでしょう。
ですが、私の知っている限りは精神疾患になっている方が結構多いのです。
今回、高校で正しい精神疾患の知識を学習するのは、若い人が精神疾患とならないようにするために必要なことです。
どのような内容で実施されるのかの詳しいことは知りませんが、よいことだと思います。
私は、発達障害が精神疾患となることの警鐘を鳴らしてきましたが、ほとんどの親がピンときていない感じでした。
まさか、うちの子に限って、そんなことは起こらないだろうと思われるのですね。
大袈裟なことを言っていると思われるのでしょう。
でも、そうでもないのです。
私は発達障害の方の感覚過敏、不登校・引きこもり状態なども精神障害になる前兆の一つだと考えています。
そこで私の支援活動は、発達障害の困難の改善と共に、精神疾患とならないようにする予防的な策を含んでいるのです。
文科省も、今回は精神疾患のことに触れて、本当に取り組むことになりました。
そこはよかったと思います。