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青色を食べない~人間は本能に支配されている

 

人間というものは、思いのほか、本能に支配されているようです。

 

ほとんどの人は、真っ赤な鮮血を見ると、「気持ち悪い」とか「こわい」と感じますね。

 

どうして、そう感じるのかというと、血液には病原菌やウイルスなどの感染するものが含まれていて、触ると病気になるからです。

 

それで、触る血を事前に、「気持ちわる」「こわー」と感じることで、本能によって感染しないように守られています。

 

 

 

また、人間は青い食べ物を食べません。

 

その色彩から、「まずい」・「美味しくない」と感じるようになっているのですね。

 

そういえば、青色の食べ物と言えば「かき氷のブルーハワイ」ぐらいでしかありませんね。

 

また、青いジャガイモは食べませんね。

 

自然界にある青色には、毒性のある金属コバルトや酸化銅が含まれています。これが猛毒なのです。

 

 

 

それから、子どもがキノコを苦手にしているのも、自然界のキノコには毒性キノコが多くて、これを食べると死んでしまいます。

 

知識が無い子どもが、道端にはえている美味しそうな毒キノコを食べないように、本能的なところで嫌いと感じて避けるようになっているのでしょう。

 

だから、偏食とは言えないところがあります。

 

不思議なのは、その子どもが大人になったら松茸が大好き人間になるところです。

 

これは、どうなっているのでしょう。

 

それは知識によって、毒キノコかどうかを見分けられるようになるからでしょうね。

 

 

 

次に、私がもっとも不思議なのが、恋愛感情です。

 

誰もが年頃になれば、男性が女性に恋をして、女性も男性に恋をするところです。(同性愛というのもありますが)

 

恋をすると、猛烈な情動により、人は心を動かされていきます。

 

これは子孫を存続させるために、人間が成熟すると性ホルモンの働きによって、異性に惹かれて、恋をするようになっていくからということですね。

 

確かにそうなのですが、どうしてそのようになっているのか、とても不思議です。

 

これは厳密に言えば、人間のDNA(遺伝子)に書き込まれたデータ通りに、プログラムされた操作が起きているだけかもしれません。

 

でも、やっぱり不思議なのです。

 

それは、これらの重要な現象が、水面下の無意識で起きているところにあります。

 

 

 

このようなことを考えると、人間はまだまだ浅知恵ですね。

 

自然界から与えられた本能の支配によって、生かされているのだという気がしてきます。

 

世紀の大発見や新発見だとか言って、科学万能というものを信じて、その上にあぐらをかいて、傲慢になっていてはいけませんね。

 

私も、自戒をしています。