発達障害や精神障害の当事者が、家で暴れたり暴言を吐いたりすることがあります。
これは、薬物の副作用による混乱もあるでしょうが、案外、親を引き留めようとする行動かも知れません。
当事者は、自分だけで生きていくのがとても不安であります。
ですから問題を起こすことで、自己主張して親の関心を得ようとすることがあります。
これは、親に理解できない行動でしょう。
でも、当事者は見捨てられないかと、不安で不安で仕方ない状態なのです。
「俺を見捨てると、とんでもないことになるぞ」とアピールをしているのです。
そんな場合、親はあたふたしないで当事者に、「あなたを見捨てたりしないよ。」と言ってやればよいのです。
そんな問題を起こさずとも、「いつも大事に思っている」と伝えてやると、当事者は安心することでしょう。
さて、親は「当事者が暴言を吐く」、「暴れる」、「大声を出す」と、大変迷惑をしていると言います。
親からよく聞く話です。
たぶん、その時の親の顔にも、「迷惑だ」と書かれていることでしょう。
ですが、「罪を憎んで人を憎まず」です。
迷惑な行動は困りますが、当事者自身を困った存在にしないように気を付けてください。
私はとんでもなくバカ息子でした。
何もできない自分なのに、母親に空威張りで偉そうなことばかり言ってました。
そんな私は、何が怖かったのかを正直に言うと、母親が居なくなったらどうしようという不安です。
母親なしには絶対に生きていけないと、とても怖かったです。
当事者は偉そうなことを言っても、やはり親が一番の頼りです。
家庭では、いろいろな問題が起きているでしょうが、当事者にとって親が頼りなのです。
みなさんも親子が仲よく暮らせるように、願っています。