· 

「自己一致」とは~「現実の自分」から離れない


 

ネガティブ(否定的解釈)とポジティブ(肯定的解釈)という言葉があります。

 

ネガティブな言葉をよく使う人は、暗い印象になります。

 

ポジティブな言葉を使う人は、明るい印象になります。

 

ですから、何でもポジティブに捉える方がよいという考え方が、理想かも知れません。

 

これを、プラス思考というのですね。

 

しかし、私のように捻くれた人間は、ネガティブを大事にするのです。

 

最悪の状態である時には、「最悪である」と認めるようにしているのです。

 

その理由は、「ごまかしがない」ところにあります。

 

最悪を認めることで、反対のクリアーな、最善の自分の状態を感じることができるからです。

 

これは、その場その場の自分を大切にしたい、という考え方を基にしているのです。

 

実際の姿から離れない自分、というものを大事にするのです。

 

これを「自己一致」というのですね。

 

 

 

さて、その時には「最悪だ」と思っていることも、その後になると「よい経験をした」と思うことがよくあります。

 

ですから、最悪の経験も、それをどのように生かせるかで、その価値が変わってくるのです。

 

明るい印象のポジティブも大事なのですが、気分が落ち込んでいるのに、自分を騙すようなことはしないのです。

 

ただしですが、いくら気分が落ち込んでいても他人の前で、暗い顔はしません。

 

これはエチケットであり、他者に不快な思いをさせないように配慮をしています。

 

でも、自分自身の心に対しては、誤魔化さないようにしている、ということです。

 

 

 

悪い時もあれば良い時もあるということで、心が沈んだり浮いたりするのが人間です。

 

沈んだりしても、必ず浮き上がってくるのを信じて、毎日を過ごしています。

 

私にとっては、浮き沈みがあっても「自己一致」している自分が、とても大切なのです。

 

気分が落ち込んでいる人の参考となれば、うれしいと思います