人間の脳には、自分で作った脳内麻薬のオピオイド(βーエンドロフィンなど)が貯蔵されています。
脳内麻薬のオピオイドは強力で、マリファナなどの17倍ぐらい強力であると言われています。
史上最強の麻薬が、人間の脳の中に存在するわけです。
人間の死期が迫った時に、苦しまないようにオピオイドが出て、麻薬の作用で安らかな気持ちであの世へ行ける仕組みが脳内麻薬です。
これは、本能的な遺伝的な働きですね。
おそらく、人間以外の動物も死ぬ時には、同じような働きがあると思われます。
さて、脳内麻薬は他にも、ちょっとした働きがあるのです。
それは、依存症につながる話です。
買い物依存症や、ギャンブル依存症、恋愛依存症など、さまざまな依存の問題と関わっています。
要するに、興奮することで脳内麻薬が出て、そのあまりの気持ちよさによって、中毒(依存症)になってしまうのです。
これは買い物が好きとか、ギャンブルが好きというレベルのものでなく、脳内で麻薬がどんどん出る状態になっていて、麻薬欲しさに興奮を求めるわけです。
この依存症の怖さは、アヘンやマリファナなどと同じように、最後に死を迎えます。
脳内から出ている麻薬だからと言っても、安全ではないのです。
これによく似たことで、ゲーム依存があると考えられます。
ゲームが楽しいのでなく、ゲームをして興奮することで脳内麻薬が出て、至高の喜びに酔うわけです。
このゲームをたくさんの子どもが楽しんでいるわけですが、とても危険であると思っています。
何事も熱心になるのはよいのですが、度を超すと依存症になるので、みなさんも要注意ですね。