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発達障害仮説その2~「怒られてばかりの子ども」を救え


 

知的な障害が無いのに、集団に馴染めない子どもがいます。

 

そんな子は先生から、嫌われます。

 

そして、毎日叱られてばかりになります。

 

でも、その子どもは、どうして自分が起こられているのかの理由が理解できません。

 

ですから、いくら先生から怒られても、態度や行動が改まりません。

 

遂に先生の堪忍袋が切れて激怒をします。

 

先生の逆鱗に触れるのです。

 

先生は、「こんな奴は学校に来なかったらよいのに」と思うようになります。

 

このような子どもは勉強もできませんので、先生からすれば「何もよいところが無い子ども」と認識されます。

 

そして、その子どもは、「学級のお荷物」の存在になります。

 

そのような状態になると、同級生からもバカにされます。

 

仲よく一緒に遊んだり、困った時に助けてくれる友達ができにくいですね。

 

ある日、授業を受けていても面白くないので、休み時間が終わっても教室へ戻りませんでした。

 

子どもは、自分が先生から怒られてばかりで、嫌われていることを知っているので、教室が嫌だったのです。

 

何回か、教室へ戻らないことを繰り返すと、同級生の仲間ができました。

 

休み時間が終わっても、教室へ戻らない仲間です。

 

その子たちと一緒に遊ぶと楽しいのです。

 

他の子も楽しそうに遊んでいます。

 

でも、先生はカンカンです。

 

「お前が教室へ戻らないから、他の子まで同じように悪くなってしまった」

 

「お前は、いったい何を考えているのだ」とカンカンに怒っています。

 

そして、その子どもは、次の日の朝から、お腹が痛くて学校へ行けなくなります。

 

親には、いったい何が起きているのか、分かるはずもありません。

 

 

 

さて、学校ではこのようなことがたくさん起きていると思います。

 

この問題は、子どもが「どうして学校の決まりを守らないのか」とか、「いくら叱っても、どうして分からないのか」と先生が困ることから始まります。

 

先生は「指示に従わない悪い子ども」であると、認識しているわけです。

 

でも本当は、子どもが先生が言う言葉の意味や、学校の規則などが理解できないところに原因があります。

 

このような子どもには、叱る方法でなく、丁寧に理解できるように支援する必要があるのです。

 

そして、学校へ適応できるように育てるのが先生の仕事です。

 

学校へ通う子どもの中には、このように言葉や規則の理解が苦手な子どもが、必ずいるのです。

 

その子どもたちを、一生懸命に救うのが先生の役割なのです。

 

発達障害の診断が有るとか無いとか、そんなものは関係ないと思います。

 

 

 

それでは、"具体的にどのようにしたらよいのか"の話をしておきます。

 

子どもが再び登校するようになったら、毎日、よいところを見つけて、小さなことでもいっぱい誉めてやってください。

 

愛情を向けて、笑顔で接してください。

 

そうすれば、先生が好きになり、教室から抜け出すことがなくなるでしょう。

 

また、先生の話もしっかりと聞くようになります。

 

 

 

その次に、その子どもを「先生の世話係」に任命します。

 

「もう先生は、僕がいないと何もできないんだから」と言ってくれるようになれば、さまざまな問題は、解決していることでしょう。

 

いろいろなタイプのすべての子どもたちが、学校での勉強や遊びを通して、成長発達が促進されるように願っています。