発達障害には、特殊な能力があると考えている人がいます。
そして、発達障害と言われている人の中には、「どうして自分は天才になれないのだろう」と、まじめに悩んでいる方もいます。
たぶん、アインシュタインやエジソンなど、有名な偉人をイメージしているのだと思います。
可能性については、発達障害の方が平凡な方よりも高いだろうと想像します。
だけど、発達障害=天才ということにはならないと思っています。
さて私は、発達障害の当事者の代表格と言われているエジソンが、個人的に嫌いです。
私は、エジソンがいわゆる発達障害であると思っていません。
また、発達障害の理想像がエジソンとなっていることを危惧しています。
エジソンは子どもの頃からの変わり者でありながら、社会的成功者であります。
それは事実です。
莫大な富を得て、アメリカで名声も上げました。
だけど、私には発達障害の当事者がエジソンみたいな成功者になれると思えないのです。
エジソンは天才発明家と言われています。
電球や電話、蓄音機などを発明したと言われています。
だけど、実際は誰かの発明したアイデアの権利を強引にお金で買い取って、自分の発明の手柄にしたのが事実です。
電球だって、カナダの発明家が作ったものをお金で買い取ったわけです。
エジソンの別名は、訴訟王です。
ものすごい数の裁判を起こして、所有の権利を勝ち取るために、死ぬまで訴訟で争っていたようです。
エジソンの成功の鍵は、当時に悪名高いモーガン銀行から出資を受けていたところにあります。
豊富な資本力を使って戦争も商売に利用して、どんどん会社を大きくしてゼネラルエレクトリック社を作ったわけです。
エジソンは巨額な富を得た社会的な成功者でありますが、発達障害の理想像として適さない人物だと思います。
ちょっと考えていただいたら分かると思うのですが、だいたい発達障害の当事者が世渡り上手で成功するなど不可能ですよね。
さて、発達障害に特殊な能力があるのだと、妄想的に考えるのは止めた方がよいと思います。
当事者が持ってる能力とは、親から受け継いだ遺伝による能力です。
そこは普通の人と同じです。
成功の鍵は、自分の特性に合致した能力を、努力によってどれだけ伸ばせるかです。
これも、普通の人と同じです。
発達障害と言われている方の理想像は、平凡な幸せを求めてまじめに努力して働くところにあると思っています。
発達障害のよいところは、まじめで平等で勤勉・努力家であるところです。
このことを大事にして欲しいと願っています。