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発達障害のラベリング~曖昧な根拠と思い込み


 

善意の行動というのは、質(たち)が悪いところがあります。

 

ところで、自閉症スペクトラム障害やADHDなどの発達障害は、早期の発見と早期療育で成長発達が促進されると言われています。

 

それはそのとおりで、乳幼児への支援で効果が表れている話をよく聞きます。

 

私も、乳幼児期にしっかりと支援することが大事になると考えています。

 

乳幼児期の脳機能の成長発達は、人生上で一番促進されるところであるので、その時期の支援が重要になると思います。

(鳥取や島根あたりでは、乳幼児支援が充実しているようです)

 

 

 

さて、学童期の発達障害は主に学校で発見されるようです。

 

そこで特別支援教育となるのですが、集団に適応できないとか、多動であるとか、先生が手にあまる問題のある子どもたちが、これにあたります。

 

そこで先生たちは素人なので、保護者へ児童相談所や病院へ行って、専門家に相談してくるように伝えることになります。

 

現在の学校では、このようなことがいっぱい起きているように感じます。

 

また、おせっかいな先生が居て、子どもの将来を心配して専門機関での受診を強く勧めるわけです。

 

また、それが高じて、専門機関に子どもを連れて行かない保護者に対して、障害否認だとか、子どものことを考えていない無責任親だと言って、責める人もいるようです。

 

親もつらいと思います。

 

保護者から、よく聞く話なのです。

 

 

 

だって、(この子が本当に発達障害なのかどうかは別問題にして)自分の子どもに障害があると簡単に認められるような親は、少し変わり者かも知れません。

 

なかなか認めることができないのが親の気持ちというものです。

 

それを責めて、どうするのでしょうか。

 

親の気持ちが分からないのでしょうか。

 

私の知るところ、このような状態は、もう10年以上前から続いています。

 

残念ながら、変わっていません。

 

発達障害は原因も治療法も何も分からないのです。

 

だから、たとえ専門機関へ受診しても、そのことで治療・善されることがほとんどないかも知れません。

 

また、投薬などがおこなわれると、次は薬物依存の問題に進んでいく可能性があります。

 

そのようなところで、おせっかいな教師は、この事実を知っているのでしょうか。

 

 

 

さて、専門機関を受診して、「何も心配ないです」と言われれば問題がないのですが、たいていは何か診断が出るようです。

 

通常の病気というのは、血液検査や尿検査などのデータによって診断されます。

 

しかし発達障害の診断は、検査などの科学的なデータでなく、主に診察によってされます。

 

曖昧な根拠で診断されているということです。

 

発達検査をされるというかも知れませんが、発達検査では子どもの能力などの一部分が分かるだけです。

 

もしも受診の際に、たまたま子どもの機嫌が悪かったりしたら、とんでもないことになります。

 

暴言を吐いたり暴れたりするかも知れません。

 

そしたら、それに対して困った診断が出ることになります。

 

恐ろしいことです。

 

 

 

さて、教師は、専門家への受診を勧めるよりも、子どもが学校で落ち着いた生活を送れるように配慮した支援をして欲しいと思います。

 

基本的に人間は集団の中で学習体験をして、成長発達により育っていきます。

 

大事なのは、そこにあるのです。

 

はっきり言って、医療の分野の仕事ではありません。

 

これは学校教育の責任です。

 

昔の教師は、できる子もできない子も、分け隔てなく大事にしてきたと思います。

 

発達障害は、平均から外れた子どもということです。

 

人間の能力や特性というのは、個々にバラバラなのです。

 

いろいろな能力の人間で社会は成り立っているのです。

 

ですから、教師はどの子も平等に大事にして欲しいと思います。

 

これを実行していただけると、子ども時代に成長発達が促されて、成人の発達障害や精神障害の方の人数は減少すると思っています。

 

ただし、子どもによっては、本当に専門機関に受診して支援を受ける方がよい場合もあるでしょう。

 

それでも、現在の特別支援教育は偏っていると思われます。

 

また、深く考えずにおせっかいをする教師の方が、問題がありなのかも知れません。

 

教師は、どの子どもにも愛情を注いでくださいね。

 

私からのお願いです。