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月光仮面とドクロ仮面~正義の味方は怪しい存在


 

自分では、正義の味方で正しいことをやっているつもりなのに、本当は違っていたという話です。

 

これは振り返ってみると、私自身に当てはまることなのです。

 

正義をかざして、親切に人を助けようと余計なおせっかいをしていることがあります。

 

このようなことはたいてい「上から目線」で、知らない人に教えてあげようとか、考え方を変えさせてあげようみたいな善意からの行動のようです。

 

 

 

さて、このような行動は相手のことを考えて、自分が正義の味方「月光仮面」になっているつもりなのですが、他人から見ると「ドクロ仮面」を被っていることがあるのです。

 

その典型的なものは、発達支援だったり特別支援教育だったりです。

 

早期発見・早期支援の名のもとに、保育所・幼稚園、学校では行動上に問題のある子どもをピックアップして、保護者へ病院や児童相談所に行くように伝えます。

 

「早く支援をしてやらないと大変なことになる」

「病院にはよく効く薬があるので、それを飲ませた方がよい」

とかを親切のつもりで保護者に伝えています。

 

これの質が悪いところは、その指示に従わない保護者に対して、子どものことを考えていない無責任な親という烙印を押して、攻撃的な態度を取り始めるのです。

 

そして、子どもが学校などの居心地が悪くなり、不登校みたいになり始めます。

 

教師は、親が悪いからだと言いますが、本当にそうでしょうか。

 

このあたりで、「月光仮面」が「ドクロ仮面」に変わっているのです。

 

本来、病院や児童相談所などの専門機関に行くかどうかの判断は、保護者が決めることなのです。

 

また、知識がある親は病院の薬に副作用があり、悪いことを知っています。

 

それと自分の子どもが発達障害という診断名がつくのを、嫌がる親もいます。

 

その親をばか親みたいに言うのは、教師の方に問題があるでしょう。

 

すべての支援事業所・保育所・幼稚園、学校、その先生・職員が悪いのではありません。

 

良心的な病院や児童相談所や先生・職員がいるでしょう。

 

そのように思います。

 

 

 

さて、正義の味方「月光仮面」のつもりで「ドクロ仮面」を被り、子どもや保護者にとんでもないことをやっていないかどうか、そこは先生・職員自身が振り返って考えなければならないと思います。

 

世間で正義と言われるもの、正しいとされているもの、それらが本当に良いものなのかどうか。

 

安易に世間の常識に流されず、自分の心で見極めていける先生になって欲しいです。

 

私は、発達障害が流行りのものだと考えています。

 

そんなものでなく、時代の変化に流されない「本物の愛情」を大事にしていただきたいと願っています。