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思春期の混乱~「身体の成長」から「脳の成長」に転換する時期


 

今回の記事は、「安易に子ども精神薬を飲まさないように」という内容です。

 

精神科の薬は副作用があり、依存症になる確率が高く、その後にやめられなくて、重症化する方がいるからです。

 

また仮に、発達障害や精神障害であったとしても、薬物では治せないことを覚えておいてください。

 

そこで何のために病院へ行くのか、それを考えて欲しいのです。

 

 

 

さて、思春期になると子どもの心身が不安定で調子が悪くなります。

 

どうして思春期になると調子が悪くなるのかというと、思春期はホルモンがたくさん出るからです。

 

そのホルモンの働きは、これまで身長を高く伸ばしたり、筋肉をつけたりする身体的な成長の促進の役割から、頭脳の成長へと切り替えるものになるのです。

 

ですから、思春期以降になると急に精神活動が活発となり、知らなかったことが分かり、これまで考えもしなかったことを考えるようになるのです。

 

これは、正常なホルモンの働きであり、病気ではないのですが、あまりの自分の精神の変化に戸惑って、悩んでしまう人が多く出るのです。

 

この活発な状態での脳の消費するエネルギーは、通常の大人の2倍にあたる程が消費されるそうです。

 

脳が活発になるのです。

 

でも、これで健常なわけです。

 

しかし、この状態に耐えられなく不安になって病院へ通うようになると、精神疾患の診断が出るかも知れません。

 

そのようなこともあるのです。

 

親が無頓着なのも困りますが、神経質過ぎるのも問題が大ありです。

 

 

さて、人間は直線を描くように成長していくと思われている方が多いです。

 

でも、そんな単純ではないのですね。

 

環境も関係がありますが、成長ホルモンの影響が大きいのです。

 

特に思春期以降がホルモンによる人生の激変の山場になるわけです。

 

そのことで、不登校やひきこもりになっていく方もあるかも知れません。

 

私は、何でも発達障害が原因とか、何でも精神障害であるという決めつけた考え方をしない方がよいと考えています。

(薬物治療につながっていくからです)

 

ここに述べましたように、思春期以降のホルモンによる急激な変調の問題があるからです。

 

ホルモンの変調につきましては、生理反応ですから20歳を過ぎてくると安定期に入るのです。

 

ですから、このようなホルモンが原因ならば、思春期以降をうまく乗り越えていくことが重要ですね。

 

それから、子どもには出来るだけ薬物の使用は止めた方がよいと思っています。

 

必ず、副作用があるからです。

 

昔の子どもは、薬などを飲まなくても、成人する頃になると一人前になっていました。

 

現代の子どもでも、同じだと思います。

 

人生での思春期は、嵐のような混乱の時期です。

 

そこをうまく乗り越えて、大人となっていくのだと思います。

 

大人は冷静に見守って、子どもの成長を応援してください。