多くの子どもは、シイタケが嫌いです。
キノコ類が苦手なのです。
そんな子どもに、大人はシイタケを食べさせようとします。
でも、なかなか食べてくれません。
どうしてなのでしょう。
これが、今回のテーマです。
大昔、人類はスーパーなどの店がなく、木に実った果実や地面に自生している草やイモ類、そしてキノコ類を食べていました。
キノコは毒のあるものが多くて、食用に適した物を選んで食べなければ、死んでしまいます。
子どもが不用意に、道に生えているキノコを食べると大変なことになります。
キノコの種類には、毒キノコがとても多いのです。
そこで、子どもはキノコが嫌いという、本能的な防御機能が備わっているように感じられます。
その証拠に、子どもが大人になれば自然にキノコを食べるようになりますね。
似たような話で、人間は青い色の食べ物を好みません。
コバルトの色は、毒性があるからです。
本能的に誰でも、青色の食べ物は好まない傾向があるようです。
じゃが芋の芽に毒があるのは、みなさんもご存知でしょう。
それだけでなく、じゃが芋の青い部分に毒があるので、食べてはいけないと言われます。
ですから人間にとって、本能的な部分で青色は食べていけないものの意味になるのです。
その他に、子どもはキュウリやナスビ、カボチャ(瓜類)を嫌います。
これらには、毒があるからです。
それを本能的に知っていて、嫌いで食べないようになっているようです。
昨年に、ヨーロッパの方でカボチャを食べて死んだ人がいました。
さて、大人は頭でっかちで、栄養のためとか言って、毒が入っているようなものを子どもに食べさせようとします。
これは、間違った行動なのです。
子どもは大人の浅知恵よりも、もっと高等な本能のところで判断をしています。
さて、発達障害の子どもに、偏食がきついところがあります。
でも、無理やりに食べさせようとしないで、本人の成長発達を待ちましょう。
機嫌よく育つと、たいていは食べ物の幅が広がってきます。
それが自然の理にかなった食事だと思うのです。
大人は、もっと子どもから習わなければならないかも知れません。