一般に、発達障害や精神障害の問題は、「自分とは関係が無い」と考えられているように思います。
でも、みんなでこの問題を考えることは、教育・福祉・医療・社会保障などの社会全体の質の向上につながるのです。
断っておきますが、この話は「うつは心の風邪」や「100人に1人は統合失調症になる」などと言って、「気軽に病院へ受診しましょう」というようなものでありません。
むしろ反対に、みなさんに良いも悪いも、意識・関心を持っていただくことで、教育・福祉・医療・社会保障などが、健全に機能するようになると考えているのです。
「無関心」なのは、やはり駄目だと思います。
支配者や権力者の都合が良いように、うまくやられてしまうからです。
さて私は、子どもたちに会った時に、「障害は身近な問題なのだよ」と伝えています。
「君たちが大人になって、自分の子どもが生まれた時に、障害のある子どもかもしれない」
「自分の子どもでなくても、自分の兄弟の子どもや孫に障害があるかも知れない」
「決して他人事ではないのだよ」と伝えています。
このような話をすると、子どもは素直に理解してくれます。
私は発達障害や精神障害だけに、興味・関心があるわけでありません。
教育・福祉・医療などの問題を考える時に、その切り口として発達障害や精神障害を取り上げて、それによって社会全体の質の向上を願っているわけなのです。
また、直近の問題として、発達障害や精神障害の支援を充実しなければならない必要のところがあります。
実をいうと、これは人権問題と考えているのです。
「人間が幸せに生きていく権利を保障しよう」というのが、私が言いたいことになります。
ですから、発達障害や精神障害だけが大事という考え方ではありません。
私は子どもや成人の当事者に向けての話、親や保護者へ向けての話、学校の教師に向けての話、病院関係者に向けての話、行政関係者に向けての話、などなどをブログに書かせていただいてきています。
今回は、発達障害や精神障害に、「あまり関係ない」と思われている方に向けての話をさせていただきました。