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仏壇とは あとの祭りをするところ


 

『仏壇とは あとの祭りをするところ』吉川英治作

 

この文を読んで、おもわず笑ってしまいました。

 

吉川英治と言えば、小説「宮本武蔵」を書いた文豪です。

 

なんとまあ、物事の本質をついていることでしょう。

 

『死んでしまってからでなく、生きている人間を大事にしましょう』という意味ですね。

 

 

 

さて、私が死んだら葬式やお通夜など無しにして、火葬場へ直葬にして欲しいと家族に伝えてあります。

 

また、遺骨も専門業者がいるので、海に流してくれと頼んでいます。

 

家族の代理人として、和歌山の沖で船から散骨してくれるのです。

 

費用も比較的安いです。

 

死んでしまったら、何もかもが終わりですから、後始末は簡単にしたいと思っているのです。

 

葬式などをすると、家族は接客やら香典やら香典返しやら、何だかんだと大変です。

 

それで、死んだ後も迷惑をかけるのが嫌なので、私は直葬でお願いしますと伝えているのです。

 

お葬式やお通夜は、家族を忙しくすることで、あえて悲しむ暇もない状況にする役割があるそうです。

 

でも、私は自分が生きている間に、きちんとお別れをしておきたいと思っているのです。

 

日々の生活の中で後悔をしないように、家族や他者と向き合っていくように心がけています。

 

私は神様・仏様でないので、悟りきったようなことを考えていても、そのようにいきませんが、心がけをしているのです。

 

小さなことに、こだわらない。

 

問題が起きても、相手や自分を許す。

 

そんなことです。

 

一時の感情に流されないということでしょうか。

 

私は他者に、これまでひどいことを一杯やってきていると思っています。

 

そんなことをふと思い返すと、自分が恥ずかしい気持ちになります。

 

迷惑をいっぱいかけていても、許してもらい。

 

そのお陰で、現在の自分があることを自覚しています。

 

迷惑をかけたのは、私にもそれなりの理由があるのですが、でも、自分がわがままだったと思っています。

 

こういうのは、罪滅ぼしと言うのかも知れません。

 

いや、他者に対する感謝の気持ちと言う方が、ピッタリするように思います。

 

ありがとうございました。

 

でも、まだまだあの世には行きませんよ。