発達障害や精神障害の方が、ゲームやインターネットばかりを一日中やっていていて、親が心配しているという話をよく聞きます。
ゲーム依存のことですね。
どうしたら、ゲームやインターネットを止めさせられるのか、そんな相談もあります。
親は、当事者がゲームやインターネットを好きでやっていると、考えているように感じます。
本当に、そうなのでしょうか。
私は、当事者にゲームやインターネット以外に楽しいことがないために、仕方なくその状態になっていると考えています。
当事者が子どもの頃は、ゲームやインターネットをやっていると静かにしているので、親にすれば便利なものであったと思われます。
その状態を継続し続けていると、それ以外に楽しいことを知らずに育ってしまうのですね。
ですから、大きくなってから急に、ゲームやインターネットばかりやっていないで、他の楽しみを見つけなさいと言っても、もう遅いということになります。
私が気になるのは、親がゲームやインターネットばかりやっている当事者を非難しているところです。
本当に、当事者が悪いのでしょうか。
ですから、そのような状態にしたのは、親の責任が大きいという自覚が欲しいのです。
親は、その自覚をして問題に向かい合っていくと、当事者も少し変わってくるかもしれません。
世の中には、ゲームやインターネット以外にも楽しいことがたくさんあります。
当事者が、そのことにを気付くためには、まず、親が自分の考え方の間違いに気付くことが必要です。
親が変わってくると、当事者も変わってきます。
ゲームを止めさせる相談の答えは、親が先に代わっていく必要があるということになります。
親は何を変えたらよいのか分からないと、思うかも知れません。
でも、その分からない状態は、当事者がゲームやインターネット以外に何があるのか分からない状態と似たような感じだと思います。
そこの理解が大事だと思います。