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いじめの構造~幸せホルモンのオキシトシンが関わっている


 

人は、オキシトシンが出ると幸せを感じます。

 

人と触れ合ったりすると、脳内でオキシトシンが出て幸福な感じになるのです。

 

その典型的なものが、恋人同士です。

 

好きな異性と手をつないだり、見つめ合ったりした時に、オキシトシンが出て幸せを感じるのです。

 

これは、人間の本能なのです。

 

人ではなくても、犬や猫などのペットと触れ合ってもオキシトシンが出ます。

 

ですから、猫カフェみたいなものが流行るわけです。

 

精神が安定するのです。

 

一部の病院では、この原理を使って、ホースセラピー(乗馬)を治療に使っているところもあります。 

 

さて、このオキシトシンが、どうして「いじめ」に関わるのかの問題です。 

 

いじめというのは、集団でやりますね。

 

オキシトシンは、人が集団で行動する時にも出るのです。

 

誰かを標的にして、集団でいじめる行為が集団の中では、仲よし行動ということになるのです。

 

仲よし行動で、オキシトシンが出ます。

 

また、いじめの理由について大抵は、「あいつの〇〇が気に入らない」みたいなことがあり、集団で非難するわけです。

 

いじめをする側には、正義を行っている感覚があり、よい行動をしている認識があるのです。

 

そのために、オキシトシンが出て気持ちがよいのです。

 

道義的・倫理的には、いじめが許されるものでないのですが、集団の当事者にすれば正しいことをしているという感覚になるのです。

 

正義により罰を与えているような感覚です。 

 

ですから、この「いじめ」の問題は、根が深刻なところがあります。 

 

いじめを許さないというような標語的なもので、なかなか解決しないのは当然なのです。 

 

私は、この正義に関わるオキシトシンについてを社会が理解を深め、その上で「いじめ」の根絶を考えていかなければならないと思っています。

 

最後に、悲惨な国家間の戦争も、オキシトシンの正義に関わっているところで起きている認識も必要であると思っています。

 

正義は、恐ろしいものかも知れません。